今週の名言・迷言 22

船は港にいる限り安全だが、そのために建造されたのではない。

グレース・マレー・ホッパー

グレース M ホッパー(1906年~1992年)は米国の数学者(女性)で、コンピュータのプログラミング言語の専門家。大学で数学を教えていたとき第二次世界大戦が勃発したため海軍に入り(退役時の最終階位は准将)、平行してハーバード大でコンピュータ用プログラムの開発に従事しました。

コンピュータのプログラムのエラーをバグ(虫)と呼びますが、ハーバードで開発していたコンピュータのリレー部分に実際に蛾がはさまったために故障したとき、その蛾を作業日誌に貼りつけ「バグが見つかった最初の実例」とメモしたというユーモアあふれるエピソードでも知られています。この日誌はスミソニアン博物館に収蔵されているそうです。

今週の名言・迷言 21

わたしたちの幸せは他の人々とのつながりに左右される。

ルース・ホイップマン

ルース・ホイップマンはイギリス出身で米国在住のジャーナリスト兼作家。イギリスではジャーナリストとして活動していましたが、夫がシリコンバレーに職を得たのを機に小さな子供を連れて一家で米国に移住しました。

アメリカ人が「幸せ」になることを異常に熱心に(まるで強迫観念を抱くように)追い求めている様子に驚く一方で、実際には彼らの多くが必ずしも満ち足りた幸せな生活をしていないことに気づき、『幸福の追求]』(“The Pursuit of Happiness”)(未訳)を著して注目されています。

アメリカ人の幸福追求は自己啓発やヨーガに代表されるように、社会と積極的に関わるのではなく、自分自身と向き合い、本当の自分を発見し自分らしさを追求するといった、日本でもおなじみの「自分探し」という内向き思考が主流になっていて、それに莫大なお金とエネルギーが注ぎこまれているにもかかわらず、彼女によれば、それがむしろ幸福になることを妨げているのだといいます。

人と交わる社会活動の多い人ほど幸福度、充実感が高く、それを避けて内にこもることは喫煙や肥満と同様に健康に悪いという研究結果を引用しながら、いかに充実した対人関係を築き維持していくかが重要だと述べています。