今週の名言・迷言 32

私は道を見つける。なければ作るまでだ。

ラテン語の格言

語源というか、その由来は、紀元前三世紀~二世紀(日本でいえば弥生時代)に活躍したカルタゴの将軍ハンニバルにまでさかのぼると言われています。
カルタゴは地中海に面した当時の北アフリカの強国で、イベリア半島(現在のスペイン)まで勢力を広げ、ローマを相手に地中海を中心とした世界の覇権を争っていました。

象の部隊を含めた軍隊を率いてローマに進行するため、イベリア半島からピレネー山脈をこえ、さらにアルプスをこえてイタリアへ進軍するときに、ハンニバル将軍が言ったセリフと伝えられています。

2018年のアジア大会で優勝しワールドカップ出場を決めたなでしこジャパンの高倉麻子監督の座右の銘がこの言葉で、ラテン語で刻んだ指輪をされているそうです。

ちなみにラテン語では
Aut inveniam viam aut faciam
英語では
I shall either find a way or make one.
となります。

今週の名言・迷言 31

成功はゴールではなく、失敗ですべてが終わるわけでもない。それを続けることが勇気なのだ。

ウインストン・チャーチル

ウインストン・チャーチル(1874年~1965年)は第二次世界大戦時の英国首相。

戦後、いったん下野したものの、1951年に首相に返り咲きました。
若いころから著作も多く、ノーベル文学賞を受賞した作家でもあります。

英国貴族で政治家の父とアメリカの富豪の娘を母に持ち、学校時代は勉強嫌いで成績も悪く、いわゆる問題児だったようです。
南アフリカ共和国をめぐるボーア戦争に新聞社の特派員として派遣され、捕虜になったものの収容所を脱走したことで知名度を上げ、26歳で国会議員(庶民院議員)に当選し、政治家への道を歩みます。

「成功とは、失敗を繰り返しながらも、その間ずっと情熱を失わないことだ」とも述べています。

数多くの浮き沈みを経験しているので、説得力がありますね。

二度目の首相在任中の1953年に、回顧録『第二次世界大戦』*1でノーベル文学賞を受賞しましたが、この年はヘミングウェイが有力候補とされていました(翌年に受賞)。

*1: “The Second World War” (1948年~54年にかけて六分冊で出版。現在入手可能な邦訳には、2001年の河出文庫版があります。新装版、全4巻)。

今週の名言・迷言 30

日本の川を行くのは哀(かな)しい。それは失われたものへの挽歌を聴く旅だ。

野田知佑

野田知佑(1938年~)はカヌーイストで作家。日本にカヌーやカヤックによる旅というものを根づかせた第一人者。

有名無名を問わずカヌーイストを自称する人は多いが、その系譜をたどっていくと、結局はこの人に行き着く。

高度経済成長の果てにバブル経済が膨張しつつあった一九八〇年代前半、日本の河川は荒廃し、訪れた川の流域の住民から「昔はもっときれいだった」という声ばかりを聞かされたのが、この言葉の背景にある。

アユが遡上する現在の様子からは想像できないが、かつては多摩川も下流域が洗剤の白い泡で埋めつくされるほどだった。