生の名言・迷言 72: 年をとるにつれて知恵も身につくとは限らない、、、

quotes-072_Terry Pratchett

テリー・プラチェット

テリー・プラケット(1948年~2015年)はイギリスの作家。

コミック・ファンタジーの「ディスクワールド」シリーズで(日本以外では)よく知られています。

ディスクワールドは円盤状の星で、巨大なカメの甲羅に四頭のゾウがいて、その背中に載っているという設定(古代の地図で地球は平面だというのがありましたね)。

日本では角川書店から翻訳が出ましたが、まったく売れませんでした。

が、このシリーズは三十七の言語に翻訳され、総計八千万部を超えるベストセラー/ロングセラーになっています。

この言葉については、自分の周囲を見まわして納得できる人も多いのではないでしょうか。

虎の威を借りてやたら威張り散らす上司、頑固で自分こそが正しいと思いこんでいる老人、被害妄想の高齢者……

とはいえ、こういう人──こういう傾向のある人──は、実は、若い世代にも結構いますよね。

世間体とか体裁というオブラートで包まれていたものが、年をとるにつれて失われて、中身がそのままむきだしになってくる──のかもしれません。

人生の名言・迷言 71:4月1日は、われわれが残りの364日、どんな風なのかを思い出させてくれる日だ

quote-071_Mark Twain

4月1日は、われわれが残りの364日、どんな風なのかを思い出させてくれる日だ。


マーク・トウェイン


エイプリルフール[名詞] 三月のおバカに、もう一カ月分のおバカが追加されたもの。

アンブローズ・ビアス

愚か者は自分を利口だと思うが、賢者は自分が愚かだということを知っている。

シェイクスピア

私は愚か者を大いに信頼している──友人たちはそれをうぬぼれと呼ぶだろうが。

エドガー・アラン・ポー

母親は20年かけて息子を大人にする。その彼女は20分で腑抜けにする。

ロバート・フロスト

すべてのものは、どこかの他人に起きている限りは面白い。

ウィル・ロジャース

踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々


阿波踊り


君が愚か者にもっともな話をしたとしよう。すると、やつは君を馬鹿者と呼ぶのだ。


エウリピデス


また四月がやってくる。私の知る限り、世界には以前よりも愚か者が増えている。

チャールズ・ラム

今日はエイプリル・フールだ。何も信じるな。誰も信用するな──他の日と同じように。


作者不詳

人生の名言・迷言 70 人生には二つの生き方しかない。一つは奇跡なんて何もないと思うこと。もう一つは、、、

quotes-070_Einstein

人生には二つの生き方しかない。一つは奇跡なんて何もないと思うこと。もう一つは、すべてが奇跡だと思うこと。


アルベルト・アインシュタイン

アインシュタイン(1879年~1955年)は相対性理論で知られるドイツの理論物理学者ですが、奇跡といえば、彼が26歳だった1905年は、特殊相対性理論や光量子仮説など、現代物理学で重要な論文を五編も立て続けに書いた「奇跡の年」と呼ばれています。

特殊相対性理論は博士号の論文として提出されたものの、大学には拒否され、別の論文で博士号を取得したということもありました。

アインシュタインは親日家としても有名で、夫婦で日本に招待されたとき、日本に向かう船中でノーベル賞受賞が決定しました。

アインシュタインは離婚した前妻との間でワイドショーが飛びつきそうな泥沼の離婚劇を展開し、慰謝料を払うだけの金がないので「将来ノーベル賞をもらったらその賞金を前妻に渡す」と約束していて、それが実現したという、なんとも波乱万丈で奇跡のような人生を送ったひとでした。

人生の名言・迷言 59 高きより飛びおりるごとき心もて この一生を 終わるすべなきか 啄木


高きより飛びおりるごとき心もて
この一生を
終わるすべなきか

啄木

一瞬一瞬を、こういう緊張感を持って、極度に集中して生きることができれば、人生はもっと充実したものになることでしょう。

もっとも、それが長く続けば、人の神経がそのストレスに耐えられるかという問題は出てきますが……

石川啄木(1986年〜1912年)ほど、誰もがすぐに口ずさめる短歌を数多く作った歌人は他にいないですね。

しかも、短歌を三行に分けて書くというのも斬新でした。

この三行分かち書きは、土岐善麿(読売新聞記者で歌人)が発案し、啄木がそれに共感して自分の歌にも取り入れたことによるようです。土岐は啄木の葬式の手配もしています。

啄木といえば

たはむれに母を背負いて
そのあまり軽きに泣きて
散歩あゆまず

東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる

など、

親しみやすい名歌を数多く残し、26歳で夭折した天才ですが、この啄木ほど、文学の才能について改めて考えさせる作家もありません。

というのは、短歌では若くして知る人ぞ知る存在となったものの、詩や短歌では食べていけないので、代用教員や新聞社の校正係などの職を転々としながら、必死に小説も書いていました。

しかも、それはかなりの数にのぼります。

が、

ほとんどが未完で、最後まで書き終えて発表されたのは中編の「我等の一団と彼」のみで、これも小説としてはちょっと中途半端な作品です(発表も刊行も死後)。

作家には、二つのタイプがあるようです。

作品を着想したら、イメージの湧くまま一気呵成に書きあげる人(たとえば、音楽でいえば、モーツァルト)と、

推敲に推敲を重ね、複雑かつ精緻で巨大な構築物を作りあげる人(たとえば、ベートーベン)。

啄木はおそらくモーツァルト・タイプの天才で、それが五七五七七という短詩形ではうまくいったものの、小説では……

彼には構成力が決定的に欠けていたために、途中で行き詰まっては次の作品に移り、それも途中で挫折し、また次の作品を……という感じだったようです。

人生の名言・迷言 68 これは奇妙だ──だが、真実だ。真実は常に奇であって、小説より奇なるものだ

quotes-068_Byron

これは奇妙だ──だが、真実だ。
真実は常に奇であって、小説より奇なるものだ。

ジョージ・ゴードン・バイロン

「事実は小説より奇なり」という言葉は、よく知られていますね。

これは、イギリスの詩人バイロン(1788年~1824年)の長編叙事詩『ジョン・ジュアン』(未完)の一節に由来するとされています。

ドン・ジュアンは、日本では、ドン・ファンといった方がピンとくるでしょうか。
スペインの伝説の人物で、好色・放蕩の代名詞となった女たらしです。

バイロンの原文では「事実 (fact)」ではなく「真実 (truth)」という言葉が使われています。

正確には、こうです。

これは奇妙だ──だが真実だ。
というのは、真実というものは常に奇であって、小説より奇なるものであるからだ。
真実が語られうるとすれば、小説はそれと引き換えにいかほどの恩恵を得るであろうか。
世の中を見る人の目が、いかほど違ってくるであろうか。
悪徳と美徳がその位置を入れ替わることがいかに多くあるだろうか。

と続きます。

事実は目に見えるもの、真実はそこに隠されている本当の意味を指すとすれば、この言葉はさらに理解しやすくなるのではないでしょうか。

たとえば、今、男女が道路を急ぎ足で渡っているとします。

男が女の手を引き、荷物を抱えています。

これが客観的な「事実」

二人は駆け落ちをするところかもしれません。

あるいは、

荷物が重くて立ち往生した女性を偶然通りかかった男性が手助けしているだけなのかもしれません。

つまり、外から見ただけ(事実)では、本当のこと(真実)はわからないというわけです。

ドン・ジュアンをめぐっては、色恋沙汰のだましあいから殺人が生じ、道徳と不道徳、美徳と悪徳といった、互いに相反する理念が入り乱れることから、バイロンだけでなく、数多くの作家や音楽家が、たとえば、フランスの作家モリエールが喜劇『ドン・ジュアン、あるいは石像の宴』で、またモーツァルトがオペラ『ドン・ジョバンニ』で、このなんとも憎みきれない悪人を取り上げています。

人生の名言・迷言 67:私は自分が行こうと思ったところには行けていないのかもしれないが、結局は自分が必要とされるところに来たと思う

quotes-67_douglasadams

私は自分が行こうと思ったところには行けていないのかもしれないが、結局は自分が必要とされるところにきたと思う。

ダグラス・アダムス

ダグラス・アダムス(1952年~2001年)はイギリスの作家。

ラジオドラマから発展したコメディタッチのSF小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』などの作品があります。この作品はゲームや映画にもなっています。

彼が49歳という若さで亡くなったとき、生物学者のリチャード・ドーキンスは「 科学は友人を失い、文学は先覚者をなくし、マウンテンゴリラとクロサイは勇気ある庇護者を失った」と追悼しました。

作家や芸術家に限らず、周囲から成功したと見られなくても、自分が必要とされているところで精いっぱい輝くというのは、立派な人生のありかたの一つでしょうね。

人生の名言・迷言 66-人生って、別のことを計画しているときに何かが起きてしまうんだ

quotes-066

人生って、別のことを計画しているときに何かが起きてしまうんだ。

アレン・サンダーズ

アレン・サンダース(1899年~1986年)は、アメリカの作家で新聞連載漫画の作者。

コロナウイルスによる新型肺炎のため「全国の小中高校が休校に」というニュースが流れていたりすると、確かにそうだなと改めて思いますね。

この春の予定が変更/キャンセルになった人も多いのではないでしょうか。

この言葉は、ジョン・レノンの名曲 Beautiful boy の歌詞(2番)に使われていることでも知られています。

オノ・ヨーコとの間にできた息子ショーンを思って作った歌ですが、ポール・マッカートニーもレノンの曲ではこれが一番好きだと言っていたそうです。

Beautiful Boy はユーチューブでも聞くことができます。

人生の名言・迷言 65 偉い人は、決して同時代の人から尊敬されるような、つまらない人間ではないのである

 

偉い人は、決して同時代の人から尊敬されるような、
つまらない人間ではないのである。

夏目漱石

この言葉は、人によって解釈はさまざまにありうるでしょうね。

世の中で成功する人は、時代より半歩先を進んでいる人だと、よく言われます。

一歩も二歩も、あるいは十歩も二十歩も時代の先を行っている天才は、世間からはむしろ「奇人変人」扱いされたりします。

また、それと反対に、時代についていけない人は流行に取り残され、まわりから「遅れてる」と馬鹿にされたりします。

流行の寵児ともてはやされた作家や有名人が、死去したとたんに世間から忘れ去られるということもよくある話です。

逆に、生前は限りなく無名の存在だった作家や芸術家が、死後何年か、あるいは何十年かたって、再評価されるということも珍しくありません。

夏目漱石(1867年~1916年)は生前にベストセラーを連発する人気作家でありながら、なおかつ専門家・文壇の評価も高かった作家で、死後も人気が衰えることがないという、稀有な存在ではあります。

人生の名言・迷言 64: 失敗を怖がっているんだとしたら、君はたぶん失敗するよ

quotes-064_kobe-bryant

失敗するのを怖がっているんだとしたら、君はたぶん失敗するよ。

コービー・ブライアント

元NBAのスーパースターで、三年前に引退したばかりのコービー・ブライアント(1978年~2020年)のヘリコプター墜落による事故死(1月26日)は衝撃的でした。

バスケットボール・ファンだけでなく、世界中に衝撃を与えたのは記憶に新しいところです。

スポーツでは心理状態がプレーに影響するため、あまりマイナスのイメージにとらわれて、それを「しないよう」に気にしていると、かえってそうなってしまうということもあるようです。

この言葉はひところ流行したポジティブ・シンキングを端的に表現したものですが、スポーツ以外にも幅広く当てはまりそうですね。

コービー (Kobe) の名前が日本の神戸にちなんでいたことも有名ですね。
神戸大使に任命されていた時期もあります。

正確には、父親が気に入っていた在米の鉄板焼き屋の屋号に Kobe が付いていたから、だそうです。

人生の名言・迷言 63 われわれは皆、溝のなかにいる。だが、、、

われわれは皆、溝のなかにいる。だが、そのなかには星を見上げている者もいる。

オスカー・ワイルド

オスカー・ワイルド(1854年~1900年)はイギリスの詩人、作家、劇作家。

十九世紀末の耽美的な作品『サロメ』や『ドリアン・グレイの肖像』、投獄された経験をもとにした『獄中記』などで知られています。

この言葉はサロメと同じ年に書かれた『ウインダミア卿夫人の扇』という喜劇で使われています。

ちなみに、サロメはフランス語で書かれています。

そのサロメを日本に紹介したのは、ドイツ帰りの文豪・森鴎外です。
同じ戯曲だからなのか、そのあらすじを発表したのは、なんと雑誌『歌舞伎』でした。

オスカー・ワイルドはオックスフォード大学を首席で卒業したものの、なにかと言動が派手なため、不道徳だと、あちらこちらで物議をかもした人でもあります。

友人の親との訴訟や同性愛での投獄、破産など、晩年というには早すぎる四十六歳のとき、梅毒に起因する脳髄膜炎で死去しました。