人生の名言・迷言 60 人に好かれるために自分を偽るくらいなら、、、

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人に好かれるために自分を偽るくらいなら、ありのままの自分で嫌われる方がましだ

アンドレ・ジッド

「自分を偽らず、ありのままの自分」とか、現代の若いタレントさんがSNSにでも書きそうな言葉ですが、これはフランスのノーベル文学賞作家、アンドレ・ジッド(1869年~1951年)の言葉です。

ジッド(ジイドとも表記されます)といえば、新訳聖書の福音書の一節をモチーフにした『狭き門』や『田園交響楽』など、純粋無垢な、自己犠牲的な生き方をつらぬく女性を描いた作品を中心に、かつては日本でも大人気でした。

ジッド本人は、こういう生き方ではだめですよという思いをこめて書いたらしいのですが、読者からは逆に受け取られて人気になったということのようです。

とはいえ、アフリカにおけるフランスの植民地支配に反対して政治参加をとなえたり、カトリックの総本山であるローマ教皇庁を皮肉ったりと、なかなか社会的に話題を集める問題行動も多く、敵も多かったようです。

従姉と結婚したものの、自伝の『一粒の麦もし死なずば』で告白しているように、彼自身は同性愛者であり、またノーベル賞を受賞しているにもかかわらず、ローマ教皇庁はジッドの死後、その作品を禁書に指定したほどです(カトリックの禁書目録は、現在では廃止されています)。

そういう自伝的要素を念頭において「自分を偽るくらいなら」という言葉を読み返すと、なかなか深い意味がこめられてもいるようです。

今週の名言・迷言 35

自分をいつわって愛されるより、本当の自分をさらけだして嫌われるほうがましだ。

アンドレ・ジッド

アンドレ・ジッド(1869年~1951年)は『狭き門』『法王庁の抜け穴』『贋金づくり』などの作品で知られるフランスのノーベル賞作家。

「自分をいつわって愛されるより」という言葉は、SNSでリア充を競い合っている現代にも通じるような……

ジッドは従姉と結婚し、『狭き門』や『田園交響楽』には彼女を思わせる人物も登場しますが、ジッド自身は同性愛者で、そのことも公言していました。

死後、彼の作品はローマ法王庁(=ローマ教皇庁)から禁書扱いにされますが、そういうことを踏まえると、この言葉には人生をかけた重みが感じられます。