『ヨーロッパをカヌーで旅する』ジョン・マクレガー著

『ヨーロッパをカヌーで旅する
──現代ツーリングカヌーの生みの親、ジョン・マクレガーによる伝説の航海記』
ジョン・マクレガー著/明瀬和弘訳
刊行日:2024年10月5日
ISBN 978-4-908086-20-5
電子書籍版(500円)/紙書籍(2,420円、四六判、320ページ)

内容の説明

現代ツーリングカヌーの生みの親、ジョン・マクレガーによるロブロイ・カヌーを用いた伝説の航海記の本邦初訳。

 セーリングも可能な自設計の木製カヌー「ロブロイ」に乗り、英国テムズ川を手はじめに、欧州大陸のライン川やドナウ川などの大河とその源流域、スイスの湖、パリを流れるセーヌ川などをカヌーで旅した航海記。

 本書は当時の欧米でベストセラーとなり、フランスのナポレオン三世から当時無名の文学青年だった『宝島』の作者ロバート・ルイス・スティーヴンソンにいたるまで、多く人々に影響を与え、まったく新しい旅の形としてのツーリングカヌーを広く世に広めた。

目次

はじめに

第一章

カヌーイスト――他の方法――ロブロイ――ハンドブック――ヒント――服装――役割

第二章

出発――テムズ川――アブ――帆走――イルカ――北東風――海での帆走――ムーズ川――障害と浅瀬――ユイ――銃身――アバディーン伯爵(はくしやく)――おぼれている少年――泳いでいる人たち――ナイトクラブ――首相の息子――無料――一日の帆走――下り坂――カヌーと大砲――ウェールズ公――また一人になった

第三章

ヘレンタール峠――女性の友人達――夜の音楽――マナー――ポンティウス・ピラト――スイスの嵐(あらし)――凝視する人――歌手――ドナウエッシンゲン――バンケット――イギリスの新郎――ウェイターダム――ドナウ川の源流――その名前

第四章

ドナウ川――グーテンターク(こんにちは)――カヌーの楽しみ――だいじょーぶ――水草――ダムを超える――一日の喜び――オモチャのような手押し車――ツットリンゲン――群衆――男子修道院――メラニー――道――修道士の頭巾(ずきん)――旅した距離――回想

第五章

息切れしている訪問者――ホーエンツォレルン――ローマの鼻――評議会のサギ――干し草作りに囲まれて――ボートに乗っている少年――翼のついた音楽――アーチ型の亀裂――見えない歌――作業員たち――異なる危険――強風――空腹での昼寝――教会を追いかけて――暗闇の沈木――浮浪者――古典学者――ホテルの請求書

第六章

白日夢――ウルム――イラー川――ビズマークのほうき――フレドリックシャフェン――コンスタンツ湖――バカ者ども――賢者――ふたたびライン川へ――グースウイングド――身振り手振りのスピーチ――ガストハウス――一人のアラブ人と――魔法をかけられた水域――皇帝――係留方法――ふたたび大公国(たいこうこく)――月のそばで――なまけ者たち

第七章

霧の絵――少年兵――シャフハウゼンの滝――食事――独身者の料理――チューリヒ湖――犬のように――クリノリン――観客――ツーク湖――スイスの射撃手――霧のカーテン――釣りをしているイギリス人――悪戦苦闘――イギリスの老人――話の本――提案

第八章

ルツェルン湖――ジーブルグ・ホテル――本物の激流――ルースの急流――公正な友人たち――これって正しい?――ロープに絡(から)まる――障害物――ひどい場所――大騒動――まっさかさま――悪戦苦闘――ブレームガルテン

第九章

空腹――水車小屋の音楽――娘たち――感傷と肉の食事――服を買う――沈木(ちんぼく)――滝を下りる――呑みこまれる――元荷馬車屋――今回の旅の経路と方角――溺(おぼ)れた貴族――ラウフェンブルク――牛車(ぎつしや)とカヌー――ヴァルタレスコート――人名救助者

第十章

白濁する川面――断崖(だんがい)――当惑して――信念――ラインフェルデンの急流――目がくらむ――轟音(ごうおん)――知らぬが仏(ほとけ)――両岸――通過できるコースを見つける――まさに塩そのもの――輝いている若者――ドイツの友人――大渦――カリフラワー――花嫁と赤ん坊――スクエア

第十一章

どっちに行くべきか?――林の中で大声で歌う――バイロン――跳(は)ね橋――グロス・ケンブズ・サンダラー――退屈極まりない――五十もの堰(ロツク)――散々悩ませられる――思索をめぐらせる――変わった人――夜の出来事――マダム・ニコ―― 退屈――見つめた先に――立派な牝牛(めうし)――新酒のワイン

第十二章

サール川――火事だ、火事だ!――ボージュの山越え――”Th”の発音――ローマ・カトリックの巡礼たち――モーゼル川の源流――ルミルモン――モーゼル川で出発――絵のような景色――パドル――夢見心地で――洗濯する女たち――上品なご挨拶(あいさつ)――逃走――警官たち

第十三章

モーゼル川――放浪者――一連の祝福――カワセミ――派手な色彩の箱のような舟――悲しい喪失――みすぼらしい――生垣(いけがき)で――発見――ムルト川――誘惑――カモ――水上の動く家――母親の涙――夜のお祭り騒ぎ――岩塩坑――若者のために

第十四章

人生を豊かにしてくれるもの――修道士――シャロンの軍事施設――野営地の宿屋――男やもめ――水漏(みずも)れ――大失敗と見物人――シャンパン――マルヌ川――妻の名前――沈黙――太陽――イカダと羊の群れ――新聞――節目――熱風――老兵士

第十五章

鍛冶屋(かじや)――聖水(せいすい)――よく受ける質問――守られない女性――墓地管理人――間違った道――少年たち――マルヌ川がパリからそれていく――最後の係留(けいりゆう)――セーヌ川――パリ――故国

付録1 役に立ったものと不要だったもの
付録2 川下りで遭遇(そうぐう)する岩のかわし方

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ロブロイ・カヌーの航海については、『宝島』の著者R・L・スティーヴンソンの若き日の『欧州カヌー紀行』もおすすめです。

『スティーヴンソンの欧州カヌー紀行』ロバート・ルイス・スティーヴンソン著

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