『帆船物語』滝沢昌二著

『帆船物語』滝沢昌二著
2025年6月10日発行
価格 電子書籍版 800円(税込 880円) 
紙書籍版 2200円(税込 2420円)
ISBN978-4-908086-22-9

紙書籍版は、現在、アマゾンで予約受付中です。

電子書籍版は販売開始されています。

 

アフリカで誕生後、世界をひろげてきた人類の壮大な旅路――グレートジャーニーとも呼ばれる――その旅を、陸路ではなく、海をわたる手段としての船の発達を通して見た、他に類をみない歴史がここにある。

 

 

 紀元前三千年、モンゴール系の稲作民族が台湾からフィリピン、インドネシア、マレー半島へと、カヌー(刳りぬきの丸木舟)で南方の海にわたっていった。

このオーストロネシア(南島)語族は紀元前千五百年にミクロネシアへ、さらに紀元前九百年にはメラネシアをへてポリネシアに達し、西暦十世紀にはハワイへ、十一世紀にはイースター島、十三世紀にはニュージーランドへと達した。

そうした過程でカヌーは大型化し、双胴船が誕生し、クラブクロゥと呼ばれる帆はさらに進化し、人間がつくりだした最も美しい乗り物といわれる大型帆船へとつながっていく。

現代の西欧文明を形作ったフェニキアや古代ギリシャ、ローマ、バイキング、そしてハンザ同盟にとって船は切り離せないものだった。

コロンブスのアメリカ大陸発見の半世紀以上も前に、中国・明朝の永楽帝の命を受け、東アジアからインドをへて中東、アフリカまで達した鄭和の大航海も忘れるわけにはいかない。

スペイン無敵艦隊、東インド会社、黒船来航の背景や白鯨の舞台になった捕鯨船、カリブ海の海賊、ダーウィンが進化論のひらめきを得たビーグル号の航海、紅茶の運搬で早さを競うティークリッパーからヨットレースまで、人類の歴史と文化は大海原を超えて移動する船の存在を抜きにしては語れない。

目次

オーストロネシア語族

フェニキアと古代ギリシャ

ローマとバイキング、そしてハンザ同盟

鄭和の宝船

ガレー船からキャラック船へ

レパトン沖の海戦

スペイン無敵艦隊とオランダ東インド会社

カリブの海賊と英国東インド会社

黄金の陸地探索

テラオーストラリス

トラファルガーの海戦

捕鯨船

ビーグル号

難破船と燈台

木曜島ラガー

クリッパー

ヨットレース、そして小さな鰭

帆船の種類


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