人生の名言・迷言 81 この種の女性は、相手の男が自分を愛していると確信すると、もうその男には何の用もなくなる

バートランド・ラッセル

 

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イギリスの哲学者バートランド・ラッセル(1872年~1970年)の幸福論の一節です。

この種の女性というのは「金持ちの社交界の女性」です。

日本では社交界の存在は想像しにくいので、現代でいうと、芸能界で成功している女優さんやモデルさんでしょうか。

この一節は、「何が人々を不幸にするのか」の章の、そうした原因の一つとしてナルシシズムを論じたくだりで、ナルシシズムは人間にとって自然なことだが、「度がすぎると愛情を感じる能力が枯渇(こかつ)して」不幸になる、と説いています。

似た傾向は男にもあるとも述べています。

こうしたことは、ナルシシズムや恋愛に限らず、程度の差はあれ、実生活では誰にでもありがちですね。

たとえば、ほしいと熱望していたものが手に入ったとたんに興味がなくなるということは、子供のオモチャから大人のコレクションや略奪愛にいたるまで、ごく普通にあります。

虚栄心や誇大妄想なども人間には自然なものですが、ラッセルはそれが「度をこす」と純粋に楽しめなくなり、無気力と退屈を生じさせる──それが人生の唯一の目的になってしまうと内的な災いをもたらす……つまり、不幸になると述べています。

では、どうすればそうした不幸から逃れられるのでしょうか?

恐怖、ねたみ、罪の意識、自己憐憫など、意識や欲望が自分自身に集中していることが原因なので、興味の対象を外界に向けることにより、自分ではない外的なものに対する本物の客観的な興味がわいてくる──それにつれて不幸ではなくなっていく……というのですが、はたしてどうでしょうか。

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