人生の書 - 考える力(5) ジェームズ・アレン

この真実の証明はすべての人のうちにあり、従って、系統だった内省と自己分析で容易に調べられる。人が考え方を大きく変えると、自分の人生における物質的条件に影響が出て急速に変容していくことに驚くことだろう。人は自分の内心を秘密にできると思っているが、それは無理だ。人の考えは習慣という形で結晶化し、その習慣が自分を取り巻く状況となっていくのである。堕落した考えは酩酊や好色という習慣として結晶化し、それは貧困や疾病という外的状況になっていく。種類の如何を問わず、不純な考えは無気力や混乱した習慣として結晶化し、散漫で不運な外的状況につながっていく。不安や疑念、優柔不断といった考えは、弱くて臆病で決断力がないという習慣として結晶化し、失敗や極貧、奴隷的依存関係という外的状況につながっていく。怠惰な思考は不潔で不誠実な習慣として結晶化し、悪辣で極貧状態という外的状況につながる。憎しみに満ちて人を非難するような思考は告発と暴力という習慣として結晶化し、それは傷害や虐待という外的状況になっていく。種類の如何を問わず、自己中心的な考えは自分探しの習慣として結晶化し、それは多かれ少なかれ苦悩という外的状況につながる。一方、種類の如何を問わず、美しい考えは優美で温和な習慣に結晶化し、穏やかで明朗な外的状況につながる。純粋な考えは節度と自己管理という習慣に結晶化し、それは平穏や平和という外的状況になっていく。勇気、自律、決断力に満ちた考えは勇気ある習慣として結晶化し、成功や豊かさ、自由といった外的状況につながっていく。エネルギッシュな考えは潔癖で勤勉という習慣に結晶化し、快活な外的状況につながっていく。寛大で寛容な考えは穏やかな習慣として結晶化し、それは保護し腐敗を防止する外的状況へとつながっていく。愛情に満ちた利他的な考えは他人に対する無私無欲の習慣として結晶化し、確実かつ永続的な繁栄と真の豊かさという外的状況へとつながっていく。

良かれ悪しかれ、自分の内部に存続している一定の思考の連鎖は、その結果として、その人の性格や外的状況となって生じざるをえない。人は自分の外的状況を直接に選択することはできないが、自分の考えを選ぶことで間接的に自分を取り巻く外的状況を確実に作りあげることはできる。

自然は、人が自発的に取り入れようとしている考え方を満足させようとし、良い考えも悪い考えもいち早く表面に出てくるような機会を与えてくれる。

罪深い考えを放棄すれば、その人に対する世界はすべて優しくなり助けようとしてくれる。自分の弱くよこしまな考えを押さえこめれば、その強い意志を助けてくれる機会がいたるところに出現するだろう。よい考えを持つよう心がければ、困難な運命がその人を不幸や恥ずかしい思いに縛りつけるようなことはなくなっていく。世界はその人を映し出す万華鏡であり、成功したあらゆる瞬間にその人に示される、絶えず変化する色彩の組み合わせは、その人の不断の思考をこの上なく見事に調整した絵画なのである。
君は自分がなると思っているものになるだろう
失敗したのであれば、何が誤っていたかを見つけよう
「環境」という惨めな言葉
とはいえ、精神はそれを冷笑できるし、それから自由になれる

環境は、時間を使いこなし、空間を征服する
偶然という名の、自慢たらたらのペテン師
暴君のような外的状況に命じて
王冠を奪い、召使いの立場におとしめる

人間の意思は、見えないものを押し進め
不死の魂の成果として
目標に至る道を切り開くことができる
花崗岩の壁を貫いて

遅れてもいらだたず
理解している人のように待つことだ
精神が立ち上がり命じるとき
神々はそれに従う用意ができている

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