『スティーヴンソンの欧州カヌー紀行』ロバート・ルイス・スティーヴンソン著

『スティーヴンソンの欧州カヌー紀行』ロバート・ルイス・スティーヴンソン著
明瀬和弘訳

電子書籍版の価格 400円(税込)
紙の本の価格 2310円(税込)
ISBN 978-4-908086-10-6

・ロバート・ルイス・スティーヴンソンの An Inland Voyage の新訳。
・中島敦の『光と風と夢』(現代表記版)も併載。

ロバート・ルイス・スティーヴンソンは『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』などの作品で知られる十九世紀イギリスの作家で、晩年(というか、四十四歳で死亡しているので短すぎるその人生の後半)は、転地療養に適した土地を探した末に、南太平洋のサモアに妻と移り住み、その地で没しました。
この紀行は、二十代のスティーヴンソンが友人と二人で大陸(ヨーロッパ)にカヌーを持ちこみ、川や運河づたいに旅をした記録です。
未来の世界的ベストセラー作家がまだ無名だった若き日の、好奇心旺盛で、冒険やキャンプなどのアウトドア大好き青年だったころの、時代の最先端をいくセーリング・カヌー(ロブロイ・カヌー)を用いた川旅で、ヨーロッパの大河を上流に向かって必死に漕いだり、スリル満点の急流下りを楽しんだり、風がよければ帆走したりと、鉄道や馬車など普通の旅行手段ではとうてい味わえないスリルや緊張感や楽しみに満ちています。
本書の後半には、サモアに移住したスティーヴンソンの晩年を描いた中島敦の『光と風と夢』を併載しています。
中島敦も気管支ぜんそくの転地療養をかねて西太平洋パラオの南洋庁に勤務した経験があり、スティーヴンソンには大いに共感するところがあったようです。
『山月記』の虎になった主人公にも、『光と風と夢』のスティーヴンソンにも、三十三歳で夭折することになる中島敦自身の強い自己投影が感じられます。

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『スティーヴンソンの欧州カヌー紀行』ロバート・ルイス・スティーヴンソン著” に対して2件のコメントがあります。

  1. Kimura Takumi より:

    e-hon で ISBN No. を入力(コピー・ペースト)しましたが、「桁数が違う」との応答がありました。 また「明瀬和弘」を入力したり、書名を入力したりしましたが、出てきません (*´∀`*)。 出版社などは?????? お教え頂けると有難いです (*´∀`*)。

    1. atl-editorial より:

      木村 様
      回答が大変遅くなって申し訳ありません。こちらのシステム設定の不備でスパムに分類されおり、サイトのリニューアルで気がついたしだいです。
      おたずねの件、確認しましたところ、 e-hon 様でのお取り扱いはないようです。
      現在、取り扱っていただけているオンライン書店の一覧については、こちらのページにまとめてあります。
      https://atl-publishing.com/bookstore-list/
      アマゾン、楽天、紀伊國屋書店、アップルブックスなど主要13ストアでご入手いただけると思います。

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