『海のロマンス――練習帆船大成丸の世界周航記』(現代表記版)

『海のロマンス(現代表記版)』
米窪太刀雄(よねくぼたちお)著
海洋冒険文庫編
ISBN 978-4-908086-16-8
電子書籍版 価格 500円
オンデマンド出版による紙の本 価格 3960円(税込)

※なお、オンデマンド出版による紙本は、アマゾンKindleに加えて、楽天ブックス/KOBOと東京・三省堂書店でもご注文が可能です。

 夏目漱石も激賞した帆船航海記の名著『海のロマンス』(商船学校の練習帆船・大成丸の世界周航記)が現代の言葉で復活。注や帆船用語の説明、図版を大幅に追加し、現代かなづかいに改めた現代表記版。
太平洋を横断して米サンディエゴへ、さらに南太平洋から南米最南端のホーン岬を超えて、アフリカ大陸の喜望峰へ。ナポレオンが流罪になったセントヘレナ島、南米ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ滞在を経て、ふたたび喜望峰経由でインド洋に出て、オーストラリアやインドネシア多島海に寄港後、太平洋を北上し故国へと向かう一年半近くに及ぶ大航海。
その間、太平洋横断後のサンディエゴでの船長の失踪と航海士の不慮の死、赤道無風帯(ドルドラム)の暑さやスコール、南大西洋の大しけ、さらには練習生二名の死亡など、数々の試練に見舞われながらも、総航海距離3万6377海里、465日に及ぶ航海をやりとげ、訪問先の風俗や社会の状況などをユーモアや自嘲、諧謔(かいぎゃく)をまじえて独特の文章でつづった、日本人による帆船航海記の決定版。

目次
はじめに
夏目漱石の序
はしがき
さらば芙蓉峰――いざ太平洋横断へ
帆船のロマンス
アンクルサムと彼の郷土――米サンディエゴ滞在
百十七日陸を見ず――太平洋南下、ホーン岬を経て喜望峰まで
南アフリカの南端――ケープタウン滞在
セントヘレナ――ナポレオンが流罪となった島へ
鹿と亀とカメレオン――南大西洋を西進し南米へ
南米の美都――リオ・デ・ジャネイロ滞在
惨憺(さんたん)たる航海を続けて――大西洋を南下しインド洋を横断してオーストラリアへ
南洋より故国へ――インドネシア多島海を経て再び太平洋へ
あとがきに代えて

著者紹介
米窪太刀雄(本名米窪満亮みつすけ) 1888年(明治21年)長野県生まれ。商船学校航海科卒業。在学中、帆船大成丸での世界周航の記録『海のロマンス』を朝日新聞に連載し、出版と同時にベストセラーとなる。
海運会社勤務を経て日本海員組合編集部長、国際部長等を歴任。1937年(昭和12年)衆議院議員当選。1947年(昭和22年)片山内閣で入閣(初代労働大臣)。1951年(昭和26年)死去。

立ち読みコーナーへ(ただいま準備中です)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です