人生の名言・迷言51: その人がどんな人か知りたいのなら、、、

その人がどんな人か知りたいのなら、自分と同等ではなく目下の者をどう扱うかをよく見なさい。

J.K.ローリング

J.K.ローリングといえば「ハリー・ポッター」シリーズの作者ですね。

児童文学という枠を超えて世界的ベストセラーになり、映画化も加えて史上最も経済的に成功した作家となりましたが、彼女が「ハリー・ポッター」シリーズの最初の本『ハリー・ポッターと賢者の石』を書いていた頃は、乳飲み子を抱えて離婚申請中で、社会保障局の生活保護を受けていたというのはよく知られています。心労からうつ病になり自殺も考えたそうです。

「ゆりかごから墓場まで」というモットーで知られる社会福祉の先進国とはいえ、こうした生活保護や住宅手当の申請手続きでは、上から目線でぞんざいに扱われ、嫌な目に会うことも多かっただろうということは容易に想像できます。

この言葉はシリーズ四作目の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』中の一節です。

作家には生まれながらの天才もいるでしょうが、その人の置かれた環境が作家を作り上げるということも現実にあるのでしょう。

そのことを表す言葉に「艱難(かんなん)汝(なんじ)を玉(たま)にす」というのがあります。

使われている言葉から日本か中国に語源があるような印象ですが、西洋にも「逆境は人を賢明にする」ということわざがあります。語源の詮索はともかく、こういう真理は洋の東西を問わないということなのでしょう。

ちなみに、英語のことわざ(Adversity makes a man wise.) には、末尾に not rich が付く場合があります。つまり「逆境は人を、金持ちではなく、賢明にする」ですが、これはローリングには当てはまりませんね。

人生の名言・迷言 50:すてきな女性と一緒にいると一時間が一秒に思えるが、、、

すてきな女性と一緒にいると一時間が一秒に思えるが、火の上に座っていれば一秒が一時間にも感じられる。相対性原理とはそういうものだ。

アルベルト・アインシュタイン


アインシュタイン(1879年~1955年)はユダヤ系ドイツ人の理論物理学者。

史上最も偉大で有名な天才の一人で、ノーベル物理学賞も受賞していますが、この受賞理由は有名な「相対性原理」の発見ではなかったそうです。

受賞理由は「光電効果」。

これは、従来、光は波動だとされていたものの、それだとどうしても説明できない現象について、アインシュタインが光は粒だとする「光量子」という概念を導入したことから、すっきり説明がつくようになったためだそうです。
とはいっても、こちらの頭のなかは「なんのこっちゃ!?」ですが、、、

それはともかく、この相対性という概念は何かを論じるときに非常に便利で、物理とは関係のないところでも、いろいろ一人歩きしていますよね――なんでも相対化した冷静な見方をしている人(俗な言葉で「斜に構えている人」)は、なんとなくクールで利口そうに見えます。

とはいえ、現実に世の中を動かしているのは、相対性という言葉など口にせず、自分の思い込んだことに愚直に熱い人の方でしょうけど、、、