人生の名言・迷言 65 偉い人は、決して同時代の人から尊敬されるような、つまらない人間ではないのである
偉い人は、決して同時代の人から尊敬されるような、
つまらない人間ではないのである。
夏目漱石
この言葉は、人によって解釈はさまざまにありうるでしょうね。
世の中で成功する人は、時代より半歩先を進んでいる人だと、よく言われます。
一歩も二歩も、あるいは十歩も二十歩も時代の先を行っている天才は、世間からはむしろ「奇人変人」扱いされたりします。
また、それと反対に、時代についていけない人は流行に取り残され、まわりから「遅れてる」と馬鹿にされたりします。
流行の寵児ともてはやされた作家や有名人が、死去したとたんに世間から忘れ去られるということもよくある話です。
逆に、生前は限りなく無名の存在だった作家や芸術家が、死後何年か、あるいは何十年かたって、再評価されるということも珍しくありません。
夏目漱石(1867年~1916年)は生前にベストセラーを連発する人気作家でありながら、なおかつ専門家・文壇の評価も高かった作家で、死後も人気が衰えることがないという、稀有な存在ではあります。