今週の名言・名言 40
ファンタジーって、現実逃避なんかじゃないんだ。現実を理解する方法の一つなんだよ。
ロイド・アリグザンダー
ロイド・アリグザンダー(1924年~2007年)は、アメリカの児童文学者で、ファンタジー作家です。
『人間になりたかった猫』や、全米図書賞を受賞した『セバスチャンの大失敗』、全5冊の『ブリデイン物語』ほかの作品があります。
宮沢賢治など、ごく一部をのぞけば、日本の明治以降の文学でファンタジーは少数派でしたが、マンガやアニメでは、逆に、主流になっていますね。
現実にとらわれず、大きな枠組みだけを抜き出して全体を俯瞰したり、逆に、とことん細部にこだわって、そこにだけスポットを当てて描くというときには、ファンタジーというスタイルが適しているのかもしれません。
といいながら、紫式部が源氏物語で「日本最も古い物語」と述べた竹取物語(かぐや姫)はファンタジーそのものなので、マンガやアニメのファンタジーは先祖返りしているといえるのかもしれません。