人生の名言・迷言54

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わずか一本の倒木が水の流れに多様さをもたらし、よどみをつくり、さまざまな魚たちに絶好の産卵場所を与えているのだ。

星野道夫

『イニュニック  アラスカの原野を旅する』より

星野道夫(1952年~1996年)は、動物や自然の写真家でエッセイスト。

南東アラスカでトーテムポールを探し求め、複雑に入り組んだフィヨルドを旅しつつ、カヤックで上陸したカナダ側のクイーンシャーロット(群)島で、熊の足跡をたどって森に入り込んだ際に目にした自然について述べたもの。

星野は、慶応大で探検部に所属していたときにアラスカの写真集を見て感激し、現地にホームステイしながらクジラ漁を手伝ったりした。卒業後は動物写真家の助手をしていたが、二年でやめると、アラスカ大フェアバンクス校に入学した。

写真集『Alaska 極北・生命の地図』で木村伊兵衛写真賞を受賞し、以後、写真だけではなく詩/エッセイなどでも幅広く活躍した。

日本のテレビ番組「どうぶつ奇想天外」のためロシア・カムチャッカ半島でのヒグマと鮭の撮影に遠征。テントで就寝中、ヒグマに襲われて死亡した。享年43歳。

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