今週の名言・迷言 4
上手に真似するくらいなら、独創しようとして失敗したほうがましだ。
ハーマン・メルヴィル
ハーマン・メルヴィルは海洋巨編『白鯨(モビー・ディック)』の作者として知られる十九世紀アメリカの作家。
現在でこそ米国を代表する作家として高い評価を受けていますが、発表した作品は白鯨を含めて、寓意と悲劇性に満ち、決して読みやすくはないため、生前にはほとんど評価されませんでした。
二十世紀になって再評価がなされ、現在もその評価はなお上昇しつつあるようです。
作家として他に類のない作品を書きながら不遇のまま亡くなったことを思えば、この言葉も胸に響くものがありますね。