本日の名言・迷言 8

どんなに荷が重くても、その日だけなら運ぶことができる。どんなに仕事がきつくても、その日だけならやり通すことができる。だれでもその日だけなら愛想よく、辛抱強く、やさしく、無邪気に生きることができる。そして、それが人生というものなのだ。

ロバート・ルイス・スティーヴンソン

R.L. スティーヴンソンは『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』などで知られる十九世紀イギリスの作家。
スティーヴンソンは世界で最も読まれている児童文学作者の一人ですが、大人向けの著作も数多く、いずれも古さを感じさせず、今日に至るまで長く読み継がれています。
建築技術者の家系で自身も大学で土木工学を専攻したものの、途中で法科に転じて弁護士となりました。
もともと病弱な体質で、結核をわずらったこともあり、療養のため各地を転々としながら執筆を続け、四十歳で家族とともに南太平洋のサモア諸島に移住し、その地で没しました(享年四十四)。
中島敦の『光と風と夢』はサモア時代のスティーヴンソンの独白という形で晩年を描いています。
サモアにある墓には次のような自作の詩が刻まれています。

鎮魂歌
広大な、星のきらめく空の下
墓を掘って埋めてくれ
私は喜びと共に生き、喜びと共に死に
満足して横たわる

墓碑銘はこうしてほしい
ここ、憧れの地に、眠る
船乗りが海から望む故郷に
狩人が山から望む故郷に

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